キシリトールで虫歯予防!キシリトールとは?なぜ虫歯予防になるのか?
2021年05月14日
こんにちは。吉田です☺
キシリトール入りガムやタブレットが、虫歯予防になる!というのはテレビCMなどでもよく知られていますが、実際何がどう虫歯予防になるのかご存知でない方も多いのではないでしょうか。
今回は、「キシリトール」についてご説明したいと思います。
~キシリトールとは~
キシリトールは、白樺やかしの木などの原料から造られる天然素材の甘味料です。カロリーは砂糖より25%ほど低く、甘さはほとんど変わらないと言われています。世界的にも、FAO(世界食料農業機関)やWHO(世界保健機関)などで、安全性の高い食品添加物として認められています。
コンビニやスーパーなどでも売られているキシリトールガムですが、歯科医院で売られている歯科用と市販のキシリトールガムでは一体何が違うのか???
それは、キシリトールの含有量が違うのです!!
歯科用のガムは、キシリトールが100%使われていますが、市販のものは100%ではありません。虫歯予防に役立てるためには、含有甘味料の50%以上がキシリトールのものを選ぶことが大切です。
当院では、マスカット味とクリアミントの2種類の歯科用キシリトールガムを販売しております。ぜひお試しください。

~キシリトールが虫歯予防になる理由~
虫歯菌(ミュータンス菌)は、食べものに含まれる糖をエサにして、プラーク(歯垢)と酸を作ります。しかし、キシリトールは虫歯菌のエサにはなりません。それでも口の中にキシリトールが入ると、虫歯菌はキシリトールを取り込もうとして疲れてしまい、菌の活動が弱まり、数がどんどん減っていきます。
すなわち、キシリトールをとることで、虫歯ができにくい環境を作ることができるのです。
~歯が丈夫になる~
キシリトールガムを噛むことで唾液がたくさんでます。
唾液がたくさんでることはお口の健康を守る上でとても大切なことなんです。唾液の中のカルシウム成分が再利用され(再石灰化)、丈夫な歯が作られます。歯科用のキシリトールガムは市販のものに比べて少し硬いため、咀嚼力(かむ力)を鍛える効果が期待できます。
また、くっつきにくいので矯正装置をつけていても噛んでいただけます。
ここまでで、キシリトールが虫歯予防に効果的であることは、おわかりいただけたかと思います。ただし、キシリトールガムを噛むだけでは、虫歯予防にはなりません。
お口の健康を守るには、毎日の歯みがきやお口のケアをしっかり行うことが大切です。