受け口でお悩みの方へ、
受け口の原因や主な治療方法などについて
ご説明いたします。
受け口になるかどうかは、
前歯の永久歯が生えた段階で
決まると言われています。
予防治療は歯が生えそろう前の
お子様ならではの治療ですが、
受け口の原因を探ることで
大人になってからの改善も期待できます。
当クリニックでは、カウンセリングをもとに
患者様の現状に合わせた治療方法を
ご提案いたします。
受け口とは、下顎の歯が上顎の歯よりも前に出ている状態のことを指します。歯科の専門用語では、「反対咬合」「下顎前突」と呼ばれる歯並びです。症状によっては、下顎が突き出して見える「しゃくれ」の原因となることもあります。日本人のおよそ3%が受け口にあたるとされ、受け口とまではいかずとも、それに類似する症状は多くの日本人に見受けられます。受け口は咀嚼や滑舌の不自由さ、お顔の印象など様々なお悩みの原因でもありますが、歯列矯正による改善が見込めますので、まずはご相談ください。
上顎よりも大きな下顎は、受け口の代表的な原因の一つです。骨格は遺伝によるものが大きく、顎もまた例外ではありません。両親・親族からの遺伝もそうですが、もともと日本人は下顎の大きい傾向にあります。顎の成長具合は、乳歯が生えそろう頃から確認できるようになります。お子様の永久歯が生え始める時期になって、上顎に対して下顎が過度に成長しているようであれば、お早めにご相談ください。
指を吸う・咥える癖は、歯並びにあらゆる悪影響を与えます。特に、指を下向きにお口に含む動作は、受け口の原因となることがあります。乳幼児期の指吸いは成長段階の自然なものですが、3歳以降も続くようであれば、お子様に無理のない改善が望まれます。
本来舌は、上顎にピッタリとくっついている状態が正しいとされます。口呼吸などにより舌が下顎に落ちていると、上顎の成長が不十分になることがあります。また、下顎の前歯を押すような動きを繰り返していると、歯が外側に押され、上下の前歯の噛み合わせが逆転した受け口になることがあります。
下顎の歯が外側に、上顎の歯が内側に向いて生えた状態です。上下の歯が本来と逆の重なり方をしたことで、下顎が前方に飛び出た噛み合わせとなっています。「歯槽性反対咬合」と呼ばれ、骨格ではなく歯の生え方そのものが原因の症状です。
下顎が上顎よりも大きいことで、下顎ごと前歯が前方に出ている状態です。正式には「骨格性反対咬合」と呼ばれています。顎の骨は身長とともに大きくなるため、成長が止まってからの治療が一般的です。この場合、外科手術による処置も視野に入ります。しかし、3歳~10歳頃のお子様であれば、手術なしで顎のバランスを整える治療が可能です。
奥歯の噛み合わせが悪く、下顎を前方にずらしてして咀嚼しようとした結果、下顎の前歯が飛び出る状態を指します。前歯のわずかなズレが原因のこの症状は、「機能性反対咬合」と呼ばれます。咀嚼時以外は受け口に見えませんが、放置すると骨格性反対咬合に移行してしまうことがあります。
「しゃくれ」とは、下顎の骨が上顎よりも前に出ている状態を表します。対して受け口は、下顎の歯が上顎の歯よりも前に飛び出している状態を指すため、必ずしも受け口=しゃくれとは限りません。しかし、下顎の前歯が飛び出していることで、しゃくれに近い印象となることがあります。
発音時に歯と歯の隙間から空気が漏れてしまうため、不明瞭な滑舌になりやすい傾向にあります。また、上下の唇をくっつけて発音するマ行やパ行といった音に、苦手意識を感じることもあります。
受け口は上下の噛み合わせにズレがあるため、お口を閉じにくい傾向にあります。口腔内が乾きやすくなるほか、咀嚼や発音の際のコンプレックスにもつながります。特に歯の隙間から息を通して発音するサ行やタ行、英語の発音が難しく、舌足らずな発音にお悩みになる方もいらっしゃいます。
本来と逆転した噛み合わせは、下顎の歯に少しずつ負荷を与えます。結果として、将来的な歯のぐらつきや喪失につながる恐れがあります。
主訴 | 受け口 |
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診断名 | 反対咬合 |
年齢 | 20代 |
性別 | 女性 |
治療内容 | クリアブラケット使用 |
動的治療期間 | 2年 |
費用 | 701,800円 |
リスクと副作用 | ・歯痛、歯周病、虫歯、口内炎 ・発音障害、開口障害、顎関節の不調 ・歯肉退縮、歯根吸収 ・歯髄炎 |
出っ歯や歯科矯正治療についてのよくあるご質問は、こちらをご参照ください。
当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんな事でも構いませんので、私達にお話しして頂けたらと思います。
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