不正咬合~歯並びやかみ合わせのお悩み~について
2022年02月17日
こんにちは。吉田です☺
さて今回は、不正咬合(歯並びやかみ合せがよくない状態のこと)についてご説明します。ご自身の歯並びやかみ合わせがどういう状態なのか、また、歯並びやかみ合わせがよくないとどのような問題があるのか、歯列矯正を考えている方や迷われている方の参考になれば幸いです。
叢生(そうせい)
歯がねじれて生えたり、凸凹に乱れた歯並びのことで、乱杭歯(らんぐいば)ともいいます。八重歯も叢生にあたります。
日本人の不正咬合の症状の中で最も多い症例で、歯の大きさに比べてあごが小さく、歯が生えるスペースが足りないことが原因です。見た目だけの問題でなく、歯と歯が重なりあったり、凸凹していることで、磨き残しが生じやすい歯並びです。
上顎前突(じょうがくぜんとつ)
いわゆる「出っ歯」です。
正常な歯並びは、上の前歯が下の前歯よりも2ミリほど前に出て重なっている状態ですが、上の前歯が強く前に傾斜していたり、上の歯並び全体が前に出ている状態です。前歯で物がかみ切れないこともあります。
先天的な要因と、指しゃぶりや舌で歯の裏側を押すなどのくせによって起きることがあります。
下顎前突(かがくぜんとつ)
反対咬合(はんたいこうごう)ともいいます。
上顎前突とは逆に、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態です。上あごと下あごの成長のバランスの悪さが原因の場合と、歯の生え方に原因がある場合があります。滑舌が悪くなり、発音がしづらくなります。
開咬(かいこう)
オープンバイトとも言います。
奥歯でかみ合わせた時に、上の前歯と下の前歯にすき間ができる状態です。
前歯がかみ合わないので食べ物をかみ切るのが難しいことや、空気が抜けて発音がしづらいなどの影響があります。また、奥歯の負担が大きくなるため、奥歯が欠けたりする恐れもあります。
過蓋咬合(かがいこうごう)
かみ合わせが極端に深く、前から見たときに下あごの前歯が見えない状態です。
重なりが深い場合は、下の前歯が上の前歯の裏側の歯茎に当たり、歯茎を傷つけてしまうこともあります。顎関節に負担がかかるため、顎関節症を引き起こす原因となるなど悪影響も及ぼします。
空隙歯列(くうげきしれつ)
「すきっ歯」と言われる状態です。
あごの大きさに比べ、歯が小さいことによって、歯の生えるスペースが余って全体的に歯と歯の間にすき間ができ、まばらに生えているような状態のことをいいます。食べ物をかみ切りにくかったり、中途半端な隙間がある場合は、食べ物が挟まりやすくなり、歯周病の原因になることがあります。
交叉咬合(こうさこうごう)
上下の歯をかみ合わせたときに、上下の歯の何本かが交叉している状態です。
頬杖や片側だけで噛む癖など、片方のあごに偏って力がかかるような習慣や、あごの変形による場合もあります。力が両側に均等にかからないため、顎関節や表情筋に影響し顔が左右非対称になったり、噛みにくいなどの不具合があります。
いかがでしたでしょうか。実際には、複数の症状が混在していることも多く、ご自身がどの状態かわからない方もいらっしゃるかと思います。
このような不正咬合は、歯列矯正によって改善することができます。
歯並びやかみ合わせが気になっている方は、お気軽に相談にお越しください。