矯正治療中の食事について~治療期間を快適に過ごすために
2021年10月18日
こんにちは。吉田です☺
さて今日は、矯正治療中の食事について説明します。
矯正治療中って、何でも食べていいの?食べられないものってあるの?と質問されることがあります。矯正治療中の食事について、絶対に食べてはいけないものはありませんが、食べることで矯正装置にくっついたり、絡まったり、外れたりといったトラブルが起こる可能性があります。少しでも安心して矯正治療を始めていただくためにも、矯正治療中の食事について、注意していただきたいことを説明していきたいと思います。
~痛みがあり、硬い物が食べづらいときの食事~
矯正装置を装着した直後は、お口の中に違和感を感じますが、痛みはありません。
時間が経ってくると徐々に鈍痛のような痛みがでてきて、数日続くことがあります。歯が痛む時は、特に硬い物が食べられなくなりますので、柔らかいものを選んで食べるようにしてください。
オススメは、
・お粥、うどん、そば、
・豆腐、茶わん蒸し、肉じゃが、ハンバーグ、コロッケ、
・プリン、ヨーグルト、ホットケーキ、バナナ
などです。
痛みが落ち着いた後は、矯正治療前の食事に近い状態にまで戻るので、ご安心ください。
~注意が必要な食べ物~
痛みが落ち着き、徐々に硬い食べ物も食べられるようになると、今度は、硬い物や、弾力のある物を噛んだ際に、装置が外れてしまうトラブルが起こる可能性があります。
例えば、せんべい、りんご、フランスパン、とうもろこし、するめ、などです。
絶対にNGではありませんが、こういったものを食べる際は、細かくしてお口の中にいれて、ゆっくり咀嚼(そしゃく)して食べるようにしてください。お肉も噛み切ることが難しくなるので、小さく切って食べてくださいね。
その他に、ガム、キャラメル、お餅などの粘着性のある食べ物は矯正装置にくっつきやすいため、矯正治療中は控えてください。

また、ほうれん草、白菜といった繊維質の野菜や麺類などは、矯正装置に絡まりやすいので、絡まった場合は、ぶくぶくうがいや、歯ブラシで取ってください。
万が一、装置が外れた場合は、装置をつけ直しますので、医院までご連絡ください。

~着色しやすい食べ物~
色の濃い物を食べた際は、モジュール(ワイヤーを留めるゴム)に、色がついてしまいますが、これらは見た目の問題だけで、治療の進行には全く問題ありません。
カレー、ブラックコーヒー、紅茶、ケチャップなど
モジュールの着色が気になる方は、控えていただいた方がよいと思います。
ただし、これらの濃い色の飲食物を控えることは着色予防としては有効ですが、多少の着色はしてしまいます。どうしても着色が気になる場合はモジュール交換もしておりますし、目立ちにくいカラーモジュールもご提案させていただきます。
また、矯正装置を調整する際に、毎回モジュールは変えますので、そのタイミングを見て、前日や2,3日前にカレーなどを召し上がる方もいらっしゃいます。
矯正治療中は、歯と矯正装置の間に食べ物が詰まりやすくなるので、外出時にも歯ブラシを持ち歩いていただくようにとお伝えしております。歯磨きをする時間がない時は、お口をすすぐだけでも効果があります。
矯正治療中は、違和感や痛みがあったり、不便を感じることがあるかと思います。患者様が少しでも快適に、安心してお過ごしいただけるよう、私たちスタッフもいろいろなご提案やお手伝いをさせていただきます。
わからない事やお困りのことがありましたら、歯科医師またはスタッフまでお気軽にお尋ねください。